【中央時評】忠武公が今の韓国軍を見たら(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.29 16:40
12隻の船で300隻余りの倭軍と相対して戦った李舜臣(イ・スンシン)将軍の勝利記を扱った映画『鳴梁(ミョンリャン)』。謀略によって漢陽(ハンヤン)に強制連行され、元均(ウォンギュン)が漆川梁(チルチョンリャン)海戦で大敗するなど最悪の状況でも忠武公は明の軍事的支援なしに朝鮮水軍だけで鳴梁海戦での奇跡的な大勝を引き出した。秘訣は「必死則生必生則死」だった。死を覚悟して戦うものは生き、生きようと思うものは死ぬという将軍の一言が兵士たちの恐れを勇気に変えて勝利を導いたのだ。
500年余りが過ぎた今、わが韓国軍の現実はどうか。北朝鮮に比べ少なくても数倍、多ければ数十倍の国防予算をつぎ込んでいるが、韓米同盟と米軍の支援なしには戦争勝利はさておき対北朝鮮の軍事的抑制さえままならないというのが今日の韓国軍の姿だ。これを見せる代表的な例が、まさに戦時作戦統制権の返還問題だろう。