【社説】来年度の拡張予算、経済復興の呼び水にしなければ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.19 14:25
政府が376兆ウォン規模の来年の予算案を出した。今年より支出規模が20兆2000億ウォン(5.7%)増えたことで、昨年の中期財政計画で決めた来年度の予算増加額12兆ウォンに、さらに8兆ウォンを追加したことになる。景気がずっと振るわない場合に来年下半期に編成するかも知れない追加補正予算を操り上げて、最初から本予算に編成したことと同じだ。財政条件が難しいのに積極的な拡大財政を展開するという方針を遠慮なく宣言したものだ。これで金融と財政の両面で使える政策手段を総動員しても、短期間内に経済を再生するという崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)表経済復興プロジェクトの最終パズルが合わされた。
問題は、こうした拡張的な予算支出が果たして意図した分だけ確実な経済回復効果を出せるかだ。政府は「経済再生」のための財政支出を来年の重点支出の最前列に置いた。実際に雇用創出と企業投資促進のための呼び水として財政投資を増やす項目についての予算配分を増やしたのも事実だ。しかし増加率で見れば、創造経済関連の支出(17.1%)を除けばそれほど明確に増えた項目はあまりない。ほとんどが以前から続いていた継続事業に対する支出を部分的に拡大するのにとどまった。この点で財政を通した直接的な景気浮揚効果は、制限的にならざるをえない。