【コラム】「対立共和国」から抜け出す道は近い=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.16 11:36
「2つの手を使えば1つの手よりも力が強い。指までそれぞれ遊んでいたら力を使うことはできない」。
米国エール大学歴史学者のポール・ケネディ教授が団結の重要性を強調した言葉だ。2006年中国で「大国崛起」というテレビドキュメンタリーが放映されたことがある。5世紀以降、世界を席巻した9つの強大国の興亡盛衰の歴史を通じて強大国になる秘訣を示している。翌年に韓国でも放映されたが大きな反響を得て再放送もされた。ところでこのドキュメンタリーが挙げた強大国の第1条件がまさに団結だった。この話を聞いた瞬間、自然と深いため息が出てきた。この言葉が事実ならば、現在の大韓民国は強大国になるのは難しいと思ったからだ。韓国は社会的対立指数が経済協力開発機構(OECD)諸国の中で2番目に高い。地域対立・理念対立・貧富対立・世代対立など韓国の社会にあまりにも多くの分裂と対立が絡まり合っている。「対立共和国」という言葉まであるほどだ。