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日帝期に途絶えた韓国伝統酒、海外品評会受賞などでさらなる進化(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.08 11:58
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海外の酒類品評会での受賞の便りも次々と報告されている。世界3大酒類品評会と呼ばれるモンドセレクションなどで、昨年末から今年上半期まで柚子生マッコリ、芹生マッコリのような伝統酒9品目が賞を受けた。

何より若者層の関心が熱い。ソウル梨泰院(イテウォン)と麻浦(マポ)一帯で、伝統酒だけを取り扱う酒屋ができている。地方を直接回って伝統酒を研究する20・30代も増加している。彼らは飲食店を出したり流通に参加したりもする。ワインマーケティングを担当して伝統酒研究のとりこになったというイ・ジミンさん(34)は「イタリアとチリのワイナリーに行くとまずその規模で圧倒される。半面、国内の伝統酒醸造場は歴史が深いにもかかわらずまだ完成されていない魅力を感じる」と話した。

 
しかし今のところは伝統酒販売が低調で伝統技術を持つ名人も困難に直面しているのが現実だ。朝鮮3大名酒として知られている「甘紅露」を造る京畿道坡州(パジュ)の醸造場は2008年以降は酒をこれ以上作っていない。イ・ミニョン代表は「平壌(ピョンヤン)で酒を醸造していた義父が密酒を作ってまでなんとかその命を繋いてきたが、あまりにも売れなくて現在は熟成されたものだけを包装して販売している」と話した。

日帝強制占領時代に韓国伝統酒は脈が途切れた。酒税法などが適用されながら醸造場の他では酒を造ることができないように強制したためだ。解放後も類似の酒税政策が続きながら伝統酒は息を吹き返すことができなかった。国税庁取り締まりを避けながら、祭事を行うためにひっそりと酒を醸造した人々のおかげでなんとか繋げてくることができた。88年ソウルオリンピックの開催があってようやく伝統酒を復元して販売することが許されるようになった。

およそ80年間にわたって脈が切れていた伝統酒が再び息をし始めている時期なだけに、性急に成果を期待してはいけないという指摘もある。高麗人参やもち米で造られた伝統薬酒を開発したチェ・ヘンスク代表(59)は「製品開発と流通網の拡充に10年以上の歳月がかかった」とし「伝統酒産業も100年を見通して着実に育ててこそ世界的な名声を得る製品が出てくると思う」と話した。

◆朝鮮3大名酒…甘紅露(カムホンロ)・梨薑膏(イガンゴ)・竹瀝膏(チュクリョクゴ)

「マッコリ、ドンドン酒、焼酎」。

韓国の人々が伝統酒といえば直ぐに頭に浮かぶ酒だ。しかし朝鮮時代には家庭ごとに花や実、薬草でさまざまな酒を醸造する風俗があった。文献に出てくる酒の種類だけでも600種を越え、今日再現された酒の種類だけ370種余りに達する。

伝統酒は大きくドブロク・薬酒・蒸留酒・果実酒に分類することができる。ドブロクはマッコリを、薬酒は小麹酒を、蒸留酒は焼酎を、果実酒はボイズンベリー酒を思い浮かべれば簡単に区分することができる。

平壌では石灰質が混ざった大同江(テドンガン)水にリュウガン、マンネンタケ、カンゾウ、チョウコウなど8種類の薬草を混ぜて甘紅露を造った。一杯口に含めば喉元がすっきりして酒気が広がりながら身体を暖めてくれる。全州(チョンジュ)の梨薑膏、全羅道(チョルラド)の竹瀝膏とともに朝鮮3大名酒に挙げられる。アルコール度数が40度程度と高い。ソウル梨泰院の「深夜食堂」クォン・ジュソン・シェフは「西洋ウイスキーに比べて品質が劣らないばかりか価格も手頃で酒にまつわる話を共有できてよい」と話した。


日帝慠に途絶えた韓国伝統酒、海外品評会受賞などでさらなる進化(1)

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