韓国産ロボット「トボット」の進撃…パワーレンジャーの鼻へし折る(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.01 12:02
暴力性をなくす代わりに現実性を高めた。アニメの声優を実際の主人公と年齢が似た子どもたちが演じるようにし、劇の背景とエピソードも同年代の子どもたちが直接見て食べて体験するもので構成した。劇中で悪党の名前を韓流スターのウォンビンから取った「フォンビン」にしたり、攻撃的に拡張するフランチャイズに対抗して主人公が町内のトッポッキ屋を守るストーリーを盛り込み親近感を与えた。
国産自動車である起亜自動車の実際の車種をモチーフにしたのも人気に一役買った。子どもたちは家ではアニメとトボット人形で、街では実際の自動車でトボットと接し続けた。ハン代表は「起亜自動車の『レイ』を指して『トボット! トボット!』と話す子どもたちが多い」と話した。
トボットの成功のおかげで韓国の玩具製作下請け企業も活気を取り戻した。2009年当時、韓国の玩具メーカーのほとんどは後継者を置くよりも事業を中断したり完全に撤退しようとする状況だった。このため当初はトボットの注文量をさばききれず品切れ問題がしばしば発生した。ハン代表は、「通貨危機後に韓国の玩具メーカーは廃業したり、追加投資をせずに衰えていき、むしろ技術開発を着実に進めてきた中国の製造力が良い状況だった」と話した。