一方ソウル市は１６～１８日間に松坡区石村洞石村の地下車道の地下から発見された空洞３カ所の規模を確認してこの日発表した。５日以降に確認されたシンクホールと空洞をつなげてみると総延長１３４．９メートルに達する。過去４年間にソウル市で発生したシンクホール（２×２メートル以上）は、石村地下車道シンクホールを含めて計１４件だった。原因を調査中の石村地下車道と原因不明（４件）の事例を除けば、ほとんどが上下水道管の漏水（５件）や排水管の漏水（１件）が原因だった。上下水道管の漏水や工事など人為的な理由でシンクホールが発生するということだ。

◆全州（チョンジュ）・大邱（テグ）でもシンクホール＝シンクホール発生にともなう不安感の拡散は、ソウルだけに限定された問題ではない。１９日、全羅北道（チョンラブクド）全州市ではあるスーパーマーケットの前の道路に人の頭ほど大きさの地面が落ち込んで歩行者の通行に不便を与えた。同日、益山市（イクサンシ）でも幅２メートル、深さ１メートルほどの空洞が現れた。１８日には大邱地下鉄２号線の新南（シンナム）駅前の道路の一部が落ち込む事故が発生した。これに伴い国土交通部は地下工事が行われている全国の大型工事現場に対して来月までに安全点検を実施することにした。

セヌリ党と政府は２１日、党政協議を開いて国土交通部を中心にシンクホールに対処する汎政府タスクフォースチーム（ＴＦ）を設けることに決めた。国土委幹事のセヌリ党・金聖泰（キム・ソンテ）議員は「シンクホールの原因は自然的な原因、上下水道漏水、建設工事の影響など多様だが、政府部署と地方自治体に責任が分散して汎政府的な対応が難しい」として「国土部を中心に対応体系を樹立して中央・地方政府間の有機的な協力を推進することにした」と明らかにした。金武星（キム・ムソン）セヌリ党代表と金聖泰（キム・ソンテ）議員は２２日午前、政府関係者たちと共にソウル松坡区石村地下車道を訪れて現場を確認する予定だ。


地下車道から９００メートル離れた歩道からまたシンクホール＝韓国（１）