【時視各角】サムスン電子のシャオミショック(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.13 14:32
1990年代末から2000年代初めは電子産業の「激烈な時期」だった。DRAM半導体の好況が終わると業界は世界的にリストラに入り、2001年にハイニックス半導体が米国企業と売却交渉を行った前後、チキンゲームはピークに達した。この渦中、日本のDRAM企業と台湾企業は事業を撤収し、国内ではハイニックス死守に少数株主までが動いたりもした。戦争のように凄まじかった。
ところがサムスン電子だけはその戦争を避けていた。1ドルを割るDRAM価格に随所から悲鳴の声が聞こえたが、サムスン電子の営業役員は「この戦争をもっと続けられる」と声を高めた。そしてNAND型フラッシュメモリーを持ち出した。モバイル機器用メモリーだ。当時はこうした機器の概念さえ馴染みが薄く、「近いうちに持ち歩く“ポータブルコンピューター”時代がくれば、NAND型フラッシュメモリー時代になるだろう」という説明を聞いてもイメージできなかった。サムスン電子はこのように一歩先を進んで市場を掌握した。