【コラム】金正恩の妹と夫人、平壌女性の“ファッションアイコン”に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.12 17:45
金正恩第1書記もこうした雰囲気を後押しするような動きを見せている。7日付の労働新聞1面は、金正恩第1書記の平壌靴下工場訪問を伝えた。女性ストッキングの生産ラインをチェックする写真が視線を引く。ここで金正恩は「季節と傾向に合うよう、人民の好みと特性を考慮した製品を生産しなさい」と指示した。先月末には元山履き物工場を訪れ、「海外市場に出しても遜色がない靴を生産しなさい」と強調した。生産品に「メボン山」という名前がついている点を見ると、北朝鮮にもブランドを重視する時代がくるようだ。民生向上を浮き彫りにするという意図がある公開活動だが、北朝鮮でも今ではデザインと品質が重要になっているようだ。
男性も変わらない。青年層を中心に、横と後ろの髪を短く切り、上だけを長く残すヘアスタイルが増えている。90年代に北朝鮮でしばらく流行して消えたこのヘアスタイルが再び登場したのは金正恩のためだ。朝鮮総連の雑誌『祖国』8月号は「金正恩を真似ようとする熱狂的な崇拝心が生んだ結果」と報道している。金日成(キム・イルソン)総合大学生のイ・ジョンチョルさん(27)はインタビューで、「若くて活力あふれる元帥様の姿に引かれた。容貌からそのまま取り入れたい」と話した。しかし英BBCの報道はやや違う。北朝鮮当局が大学生に金正恩のように髪を切れという指示を与えたためだという。自発的な流行とは距離があるようだ。