【コラム】朴槿恵大統領の「テント青瓦台」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.08 17:16
数百人が生死の岐路に立たされて救出作業が一刻を争う状況で、大統領が意図的に席を外したとすれば非難を受けなければならない。しかし事態を把握したのは午後になってからだ。政府は午後1時30分までも乗客の大部分が救助されたと思っていた。3時30分に誤っていたことを知った。300人を超える死亡・行方不明者を整理して発表したのはそれよりさらに1時間後だ。大統領が対策本部を訪問する30分前だ。状況把握ができずに慌てていたことを追及するのは当然だ。だが朴大統領がその時まで状況を知らずにいたのも確かだ。
それでも残念なことは、24回も報告しながら誰も大統領の顔と向き合わなかったという部分だ。金淇春室長は「執務室が離れており書面報告が多い」と話した。秘書室長や首席秘書官も大統領に会うには電話で予約してから自動車に乗って行く。その間で警備室も経なければならない。これほど奥深い宮殿はほかにない。それで何の意思疎通ができるのか。「7時間ミステリー」もこんな構造から出てきたものではないのか。