韓国が過去最大の不況型黒字を記録…日本の失われた20年の前兆に酷似(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.30 09:47
韓国の経常収支が6月までの28カ月連続で黒字を記録した。今年に入ってからの累積黒字だけで392億ドルだ。1年前より25.4%増えた。過去最大だ。しかしただ喜んでいるのはどこか気まずい。黒字が増えたのは輸出が好調だからと言うよりは、内需低迷で輸入が増えないからではないかとの懸念が大きくなっているためだ。いわゆる“不況型黒字”だ。韓国銀行のチョン・ヨンテク経済統計局長も29日にこうした内容の国際収支統計を発表し、「内需が振るわず黒字規模が大きくなったという点を否定することはできない」と話した。ただ韓国銀行はこれを不況型黒字と断定するには早いという立場だ。「輸入量は大幅ではないが着実に増加している」という理由からだ。輸入(通関基準)増加率は上半期に2.6%だった。
議論は容易には弱まらない見通しだ。すぐそばに似た道を歩んだ国があるからだ。20年前の日本だ。1980年代後半と90年代初めの日本は円が急騰する中でも大規模な経常収支黒字を出した。失われた20年の前兆のひとつだった。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相の認識も似ている。崔副首相は今月初めの国会人事聴聞会で、「低成長、低物価、過度な経常黒字など不均衡が存在するが、これは典型的な日本の失われた20年当時に現れた姿」と言及した。続けて新経済チームの下半期経済政策方向でも「(不均衡を)反転させられない場合、経済が縮小均衡に陥り日本を踏襲する恐れがある」と警告した。