【コラム】日帝強占期に韓国の宝を死守した澗松の後継者を探せ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.29 13:26
20年余り前でも韓国の古美術品は勢いが良かった。国内よりむしろ国外で外国人がその価値を認めた例が多かった。1996年にニューヨークのクリスティオークションで当時の為替レート64億ウォンで落札された「鉄火白磁雲龍文壺」はそれまでのアジア美術品の取引史上最高額の記録を打ち立てた。
だが、わずか10年後の2006年、似た類型の鉄火白磁は16億ウォン台で売れた。近頃、古美術専門家たちは韓国の古美術品の価格が10分の1以下ほどに下がったとため息をつく。これに対し中国の美術品は落札値が数十倍以上に上がって取引量も恐ろしく増えている。中国の美術品の上昇の勢いは国の力とも関係がなくはないように見える。世界美術史においてすでに自国の個性を確かなものにした日本、拡大一路を歩む中国との狭間で、今こそ韓国が気をしっかりと引き締める時ではないかと思ったのだ。