【コラム】真っ直ぐなドイツ、傾く日本(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.22 10:34
2014年ドイツのワールドカップ(W杯)優勝は国運上昇の有終の美を飾る事件だ。西洋式にいえば「ケーキの上のチェリー」であり、東洋式にいえば画龍点睛だ。奇妙にもドイツのW杯優勝の歴史は平和な強大国の浮上を記念する階段の形だ。ナチズムを清算して自由民主主義を樹立した1954年、ライン川の奇跡を通じて経済発展に成功した1974年、東西ドイツが統一された1990年に続き、2014年は成熟し模範的な強大国としての完成を知らせるようだ。
サッカーのように幸運が重要な役割をする種目で、結果論的な意味付けは慎重になるしかない。しかしドイツは21世紀に入って開催されたW杯4大会で毎回4強以上に入っている。2002年の準優勝に続き、2006年と2010年には3位となった。競争が激しい欧州サッカー選手権大会で2008年の準優勝と2012年の4強も、世界最高レベルの実力を証明する。今回の優勝は幸運ではなく実力を確認したという意味だ。