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韓国政府「米国産米は形や味で韓国産に劣る…開放しても影響ない」

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.20 12:01
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韓国は世界で12番目に米国産米を多く輸入する国だ。2012年だけで7万1864トンの米国産米が輸入された。金額では5071万ドル相当だ。ところが市中の大型マートや伝統市場で米国産のコメを見るのは容易ではない。専門流通会社が買い入れて供給した米国産米は一部の食堂で国産米と混ぜて使われているという。

農林畜産食品部関係者は、「韓国米の品質が良いため輸入米は価格が安くても多くは売れないようだ」と話した。韓国政府はコメ市場開放後も国産米が市場で輸入米に押されることはないという楽観論を展開する。輸入米に300~500%の関税をかけた場合、あえてこの価格を払って輸入米を買う消費者は多くないだろうという判断からだ。

 
輸入米は形と味にも違いがある。市中でよく見る国産米はジャポニカ品種でも米粒の長さが短い短粒種だ。ジャポニカ米はタイ、インド、東南アジア、南米で主に栽培されるインディカ米に比べ炊いた時の粘りが強い。細胞膜が薄くコメの中にあるデンプンが外に出てくるためだ。

反対にインディカ米はデンプンが出ず炊いても粘りがないさらさらなごはんになる。米国からはジャポニカ米が主に輸入されるが、米粒の長さは少し長い。消費者が見慣れていない形のごはんになる。このため米国産米の価格競争力が高率の関税で無力化されれば消費者はそっぽを向くものと韓国政府は予測している。中国産は安全性が落ちるという認識が消費者に広まっており、価格も米国産より高く韓国市場に及ぼす影響は少ないというのが政府の判断だ。農民の予想も大きくは異ならない。コメ市場開放対策のひとつとして原産地表示違反の取り締まりのような不正流通取り締まり強化を政府が掲げたのもこうした理由からだ。

来年に韓国政府が関税率を300~500%に設定してもその後に関税引き下げを要求する米国の通商圧力が加えられるという予測も出てくる。農林畜産食品部の李桐弼(イ・ドンピル)長官は、「農民の心配は理解している。高率の関税をかけてこれを守るという政府の意志を信じてほしい」と話した。(中央SUNDAY第384号)

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