【コラム】開かれた民族主義がドイツのW杯優勝を導いた=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.17 11:41
だが韓国人「ディアスポラ」の犠牲者とその子孫は、歴史の犠牲者であることは同じなのに「帰ってくる権利」が保障されていない。独立活動家の子孫であることが証明されて初めて韓国国籍を得られるだけだ。ソウルの東大門(トンデムン)に行けば、韓国語が下手な高麗人(旧ソ連に住んでいた韓国系)がロシアの飲食店を出して串焼きをはじめとするロシア・中央アジアの食べ物を売る姿を見ることができる。「アジア」という中央アジア飲食店は、ウズベキスタンとカザフスタン出身の高麗人3世である小姑と男兄弟の妻が営んでいる。韓国語が上手でないばかりか外国人として生きようとすれば大変だというのが彼らの哀訴だ。
先日ここで高麗人が、ご飯を水に浸してニンジンの千切りと一緒に食べる様子を目撃した。混ぜて食べるのは韓民族の食習慣ではないのか。その上、彼らが食べるニンジンの千切りには苦い歴史が隠れている。ニンジンを千切りして少し塩味を付けて若干発酵させるカレイスキーサラダ(韓国人サラダ)という料理だが、1937年10月に独裁者スターリンによって中央アジアに強制移住させられた高麗人がキムチの代用として開発した。今や旧ソ連全域でも人気で、英国ロンドンのロシアスーパーマーケットにもあるほどだ。歴史が作った「韓国料理のグローバル化」だ。