【噴水台】セウォル号惨事から3カ月、変化は無駄な期待だったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.17 10:40
このコラムを書いているまさにこの時間、檀園(ダンウォン)高等学校の生徒43人は光明市(クァンミョンシ)からソウルに向かって歩いている。3カ月前のちょうどこの時期、半分ぐらい水に浸った旅客船セウォル号で九死に一生を得て命が救われた“息子”と“娘”たちだ。折しも甲板の上にいたところを慌てて海に飛び込んだり、幸いにも「じっとしていなさい」という大人の話を聞かなかったりして死の門から奇跡的に戻ってきた子供たちだ。
事故後初めて手を携えて世の中に出てきた生徒たちの1泊2日の旅程の終着点は国会だった。47キロを徒歩だけで進んだ。国会で座り込み断食を行っている、セウォル号に閉じ込められて先にあの世に行ってしまった友の両親に会いに行くところだった。生徒たちが徒歩行進中に一夜を過ごしたソウル市立勤労青少年福祉館に訪ねていった国会議員は誰一人いなかった。これを見つめる市民は胸がいっぱいになった。「心痛み、ありがたく、そして申し訳ない」。