【コラム】容疑者1人捕まえられない「見掛け倒し」の検察・警察=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.14 14:42
兪炳彦(ユ・ビョンオン)を逮捕すれば終わりというわけではない。始まりに過ぎない。4・16セウォル号惨事による国民の悲しみ、幼い高校生たちの犠牲、そしてその教訓。国家改造や官僚マフィア清算、社会安全網の再整備に向かう道のりは遠い。ところで、これまで惨事の宿主である73歳の容疑者1人捕まえられないままだ。これまでの検察と警察の「成績表」を見てみよう。
「髪の毛1本も探せない。検察・警察でも足りず陸海空軍に探知犬まで動員。懸賞金は史上最高5億ウォン。コメディのような全国民臨時町内会。占い師の予言までもらって捜索。拘束令状期間22日満了。五里霧中」。
大統領ももどかしくて「兪炳彦1人捕まえられないとは話になるか」と腹を立てた。国民と遺族の失望も限界に達した。だから検察・警察の心情はさぞかし辛いだろうか。体はくたくたに疲れ、胸中は真っ黒になってしまった。次第に痛ましくなる。それでもこれは違う。大韓民国の最高の捜査陣を総動員しても高齢者と一部の救援派に嘲弄されているからだ。いったい投入された捜査人員と国民の税金がどれほどになるのか。