14カ月ぶり崩れた全会一致…韓銀が利下げ示唆(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 10:28
10日午前、金融通貨委員会(金通委)の会議場に入った李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行(韓銀)総裁は何も言わず議長席に座った。表情も重く見えた。以前のように雰囲気を和らげる雑談もなかった。先月は金通委の委員らのネクタイの色が青いのを見て「色がみんな似ている」と話した。この日は委員のネクタイの色もまちまちだった。
1時間後に公開された会議の結果も以前とは少し違った。政策金利は年2.5%と、14カ月連続で据え置きとなった。しかし以前の13回とは違い全会一致ではなかった。金利に対する韓銀の見方に亀裂が生じ始めたのだ。李総裁は「7人の金通委の委員のうち、一人の少数意見があった」と明らかにした。実際、今回の金通委で利下げをすると予想する人は多くなかった。それよりも全会一致が維持されるかどうかに市場の視線が傾いた。韓銀が“方向指示器”も出さずに車線を急変更したりはしないという判断からだ。そして重要な方向指示器の一つが少数意見だった。昨年5月に政策金利を引き下げる前にも少数意見が数カ月連続で提起された。