【社説】世界的な流動性の宴の終わり=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.20 10:59
米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の規模を縮小したことは、世界経済の流れが変曲点に立ったことを示唆する。たとえ縮小規模が月100億ドルにとどまりゼロ水準の超低金利はずっと維持するにしても、リーマン・ショック以降約5年ぶりに通貨政策の方向性が変わったということが重要だ。振り返ってみれば無制限な量的緩和はかなり異常な劇薬処方だった。経済が安定感を取り戻し次第、通貨政策が本来の状況に戻るのは当然の手順だ。幸い、FRBは市場に及ぼす衝撃を最大限自制しながら徐々に出口戦略を駆使している。
今回の措置が、韓国経済にどんな影響を及ぼすかについては、もう少し見守らなければならない。経済研究機関は過去のように一度に外国資本が抜け出て外国為替・株式市場がパニックに陥ることはないと見ている。経常収支が黒字を維持し、外貨準備高が3450億ドルに達している上、米国・欧州などに比べて韓国経済の基礎体力が相対的に堅固であるためだ。もちろん油断は禁物だ。世界的に流動性が縮小されれば、輸出中心の韓国経済が萎縮する可能性を排除することはできない。