【コラム】オバマの末っ子同然の米大使が韓国に来る(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 10:00
リパート氏は約束がなくてもいつでもオバマ氏と会うことができ、いつでも電話できる数少ない最側近の中の最側近だ。オバマ氏は現在ホワイトハウスと国務省内に数百人の外交参謀を率いている。2005年にシカゴ出身連邦上院議員に就任したオバマ氏はちょうど1人の外交担当補佐官を連れて世の中を歩き回らなければならなかった。まさにリパート氏であった。2人は東欧州・中央アジア・中東およびアフリカを回って時間が出れば1対1のバスケットボールを楽しんだのだ。
幼少時の夢が軍人だった彼は、2007年にオバマ氏の補佐官生活を中断する。それから米海軍特殊部隊である海軍室情報将校としてイラクで勤めた。最近訪韓したマンスフィールド財団のフランク・ジャヌージ所長は彼を「オバマの末っ子同然の存在」と話した。それと共に「ケネディ大統領の娘で世界的名士でもあるキャロルライン・ケネディ日本大使も、オバマに会ったり電話するにはあらかじめ約束しなければならない」として「こうした面でリパート氏のほうがはるかに影響力が大きい人物」と指摘した。
それならリパート氏はどんな大使になるだろうか。ジャヌージ所長は「情報の重要性を体得した情報将校出身という点が、大きく作用するだろう」と見通した。「外部世界についての情報を北朝鮮内に小出しにすることによって、金正恩(キム・ジョンウン)政権の変化を企てる可能性もある」という説明だった。ちょうど金正恩暗殺作戦をコミカルに描いた米国映画『ザ・インタビュー』が今年10月に公開される。「北朝鮮がいくら止めようとしても、さまざまなルートで北朝鮮内部に流入する」という主張も出てくる。情報専門家であるリパート氏がこれをどのように活用するかもとても気になる。