弾み付く韓中FTA、ITや自動車などで恩恵期待(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.08 10:11
証券市場ではどんな業種が利益を得るだろうか。証券会社の大部分が関税引き下げの恩恵を受けるITと自動車や文化コンテンツ業種を推薦する。企業ではサムスン電子と現代・起亜自動車、ポスコなどが挙げられる。有進投資証券のパク・ソクヒョン研究委員は、「関税引下げ幅が大きい最終消費財にも関心を持つ価値はある」と助言した。ただFTAの“影”もある。価格競争力が弱い農水産物、繊維、玩具産業などは価格競争を覚悟しなければならない。
韓中FTAが為替相場に及ぼす影響をめぐって意見が交錯する。チョン・ジョンギュ研究員は、「人民元の直接取引市場が大きくなればドル需要が減ることになり、相対的にウォンの価値がさらに上がる可能性がある」と予想した。これに対しクァク・ヒョンス研究員は「ウォンが上がるスピードより人民元切り上げスピードが速く、ウォン高に大きな影響は及ぼさないだろう」という意見を出した。