月探査5年短縮は無理…宇宙計画ではなく宇宙ショーになる懸念=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.07 13:20
2006年に3万6000人余りの支援者の中から宇宙飛行士に選抜されたイさんは2008年4月にロシアの宇宙船に乗って国際宇宙ステーション(ISS)に行き、10日間にわたり滞在して多様な実験を進めた。ここに至るまで約260億ウォンの予算が投入された。イさんは2012年に経営学修士(MBA)課程のため米国に渡った。食い逃げ議論はこの時から始まった。
「イさんがどんな罪を犯したからと何もさせない航空宇宙研究院で一生を送らなければならないのか」。イ教授は「イさんの進路選択を十分に理解する」と話した。選抜の時に宇宙飛行士活用に対する長期的計画がなかったためイさんが宇宙に行ってきた後に担当する役割がなかったという主張だ。2004年に宇宙飛行士選抜計画を作った元官僚も「ISS参加などさまざまな案があったが確定した計画はなかった」と話した。韓国は2000年代初めに米航空宇宙局(NASA)から2億ドルを出してISSにモジュール(宇宙実験室)を設置するよう提案を受けた。韓国政府は予算問題のためにこれを受諾できなかった。未来創造科学部が昨年11月に発表した「宇宙開発中長期計画」を見ると少なくとも2040年までは宇宙飛行士育成計画がない。2020年に計画された月探査船も無人だ。イさんの宇宙飛行士体験が現実的に活用できる所がないという話だ。イさんは2008年にISSに行ってきた後、2012年に米国に向かう時まで全国各地で講演を行った。4年間で合計235回、6日に1度の水準だった。イさんは2010年まで2年間に自身の宇宙経験を詳細な記録としてまとめた。いつになるか確約はないが第2の宇宙飛行士誕生に備えた作業だった。