韓国の「2020年月探査」 実現可能性めぐり論争(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.07.08 16:57
朴槿恵(パク・クネ)大統領が意欲的に推進中の「韓国型ロケットによる2020年の月探査」は目標通り可能なのか。6月に「早期探査計画」を出した未来創造科学部と韓国航空宇宙研究院の回答はもちろん「可能」だが、学界では論争が起きている。これを探ってみる。
2020年全羅南道高興の宇宙センター。重量200トン、全長47.5メートル、最大直径3.3メートルの韓国型ロケットが浮き始める。液体燃料を満たした銀白色の胴体にKSLV-IIという名前と太極マークが鮮明に見える。1段目の4つのエンジンが猛烈に火を噴きながらロケットは重力脱出速度の秒速11キロで加速され、垂直上昇する。1段目が分離し、続いて2・3段目も落ちる。約90秒後、高度300キロの上空に2.9トンの4段目が達する。4段目には探査機と小型推進ロケットが搭載されている。ロケットが噴射しながら推力が生じ、衛星を積んだ探査機は月に方向を定める。