【社説】セウォル号の職務放棄・隠ぺい…余りにもひどい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.02 10:41
セウォル号沈没惨事当時の政府の不十分な対応が、次から次へと明るみに出ている。セウォル号と交信した海洋警察全羅南道(チョンラナムド)の珍道(チンド)海上交通管制センター(VTS)の勤務者が、沈没当時の勤務形態などを隠すために管制室内部撮影用のCCTVの映像記録を削除したのではないかという疑惑が事実として出てきている。また国会の国政調査特別委員会の機関報告を通じて、関連機関の対応がやり玉に上がっている。
光州(クァンジュ)地検の海洋警察捜査専門担当チームは、珍島VTSが家宅捜索を受ける4日前の4月22日にCCTVの映像資料を削除した事実を確認した。CCTVにはそれ以前の1カ月間の映像が記録されていた。検察は海洋警察が映像を移したという保存装置を押収したが、ここにも管制室内部ではなく海を撮った画面だけが含まれていた。検察は、沈没当時に管制官の勤務怠慢があったという情報を得て、海洋警察の幹部層の指示があったかなどを調査中だ。実際セウォル号が沈没当時に国際遭難通信網の16番チャンネルで海洋警察に2度の交信を試みたが応答がなかった。