【社説】救助の前でためらう韓国海洋警察、存在理由はあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.30 13:53
卑怯なうえ、能力もない。旅客船「セウォル号」沈没当時の海洋警察の動きが入った映像を見て、多くの国民がこう感じたはずだ。今まで海洋警察は、出動した時はすでに沈没直前だったためどうしようもなかった、と主張してきた。船長の誤った判断のため救助が遅れたとも述べた。しかし28日に海洋警察が公開した10分間の映像と29日に漁船の関係者が公開した21分間の映像には、海洋警察のあきれる姿がそのまま映っている。
事故海域に真っ先に到着した警備艇は船舶の周辺をぐるぐる回り、外に出てきた乗客を救助する消極的な姿勢を見せた。映像を見たある救助専門家は「船は傾いていたが、船室の相当部分が水上にある状態だったため、十分に救助作業に入ってみるべき状況だった」と話した。救命ロープやハンマーを利用して乗客がいる船室に進入するべきだったということだ。映像には、海洋警察が自ら甲板に移ったり、海に飛び込んだ乗客の手を握る場面が見える。「人命探索および救助が最優先」という核心マニュアルを守らなかった。操舵室付近から乗客を放置して出てくる船長・乗員を救命艇に乗せながらも、操舵室に入って避難放送をすることはなかった。