【時視各角】「万事ギョン通」では経済再生できない=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.19 11:38
さらに心配なのは、崔院長のような人が1人で済みそうにないという点だ。先週の改閣時に崔候補者は、経済チームの人選に決定的な役割を果たしたという。安鍾範(アン・ジョンボム)経済首席の抜てきと尹相直(ユン・サンジク)産業通商資源部長官の留任にも影響を及ぼしたという噂だ。安首席と尹長官は、崔候補者と共に米国ウィスコンシン大学で学んだ間柄だ。崔候補者はウィスコンシン大韓国総同窓会会長でもある。
その上、新しくセヌリ党政策委員会の副委員長に任命された姜錫勲(カン・ソクフン)議員もウィスコンシン大の同窓生だ。党政調の内外では「党・政・青(青瓦台、大統領府)の経済ラインをウィスコンシン大出身でまとめたのは、まさに崔ギョン煥の力」という話が公然と出回っている。「万事ギョン通(すべては崔ギョン煥に通じる)」という声がわけもなく出てくるのではない。これほどになれば座長である崔候補者に逆らったり制御したりするブレーキが第2期経済チーム内にはないといっても過言ではない。むしろ地位や昇進にとらわれる公務員社会の属性上の忠誠競争が広がる可能性が大きい。第2、第3の崔院長が続出する条件が十分に取りそろったことになる。