【時論】相次ぐ高齢者の放火…福祉網の強化が必要=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.16 15:04
いったん雨が降れば激しく降り注ぐという言葉のように、セウォル号の衝撃が続く中、韓国社会の所々で大切な人命を奪い取る安全事故が繰り返されている。全羅南道長城(チョンラナムド・チャンソン)では深夜に療養病院の火災で21人が死亡し、ソウル地下鉄の列車内で防火事件が発生した。
今回の事件がさらに衝撃的なのは、この2つの事件がいずれも70歳を超えた高齢者が容疑者として挙がっているということだ。論語の一節。「従心所慾不踰矩」は、思うままに振舞っても世の中の道理からは外れないという意だ。70歳を超えたらある程度の境地に達することができずとも少なくとも衝動的な行動はしないと見なされるが、今回の事件はこのような通念を打ち破った。その上、療養病院事件では社会的弱者であり保護対象である認知症の患者が放火の容疑者とされている。