【中央時評】「フィンランド化」という名の幽霊=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.09 10:56
中国の浮上に対する懸念が韓半島(朝鮮半島)を包んでいる。まず北朝鮮が中国経済に隷属し、中長期的には韓国までが中国の属国に転落するのではという考えのためだ。作家の卜鉅一(ボク・コイル)は「中国の影が大きくなるほど、ソ連の属国に転落しなければならなかった過去のフィンランドの運命を避けられなくなるだろう」という悲観的な見方を示したりもした。いわゆる「韓半島のフィンランド化(Finlandization)」論だ。ロシアがクリミア半島を吸収、合併する最近の一連の状況は、こうした懸念をさらに強める。
「フィンランド化」とは何か。20世紀に入ってロシアと2度戦争をしたフィンランドは1948年、ソ連と友好協力援助条約を締結した。ソ連を脅かすどの国にも自国の領土を提供せず、北大西洋条約機構(NATO)にも加盟しないという内容だった。その反対給付としてソ連はフィンランドの政治的独立と自律性を保障した。このため「フィンランド化」という言葉には2つの意味が混在する。一つは弱小国が隣接する強大国に隷属して黙従的な姿勢をとること、もう一つは強大国の間に挟まれている弱小国が生存を担保するために選択する中立路線だ。