【コラム】アジア太平洋戦略家53%「10年以内に中国が最強」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.23 11:41
地域の強大国である韓国は、アジアで展開する国際権力政治の高波を解決しなければならない。このためにはアジアの指導者らと世論主導層が、戦略的・経済的な懸案をどのように眺望しているのかを把握することが大変重要だ。そこで米戦略国際問題研究所(CSIS)と中央日報は、アジア・太平洋の11カ国の戦略エリートを対象に世論調査を実施した。国ごとに150人を選定して実施したオンラインアンケート調査結果のうち、一部は予想外のものだった。
中国の台頭に関連して、53%が10年以内に中国が東アジアで最も強力な権力を行使すると答えた。10年以内に中国が自国にとって最も重要な経済パートナーになると答えた比率は56%だった。2位は米国(28%)だった。79%は中国が地域経済にとって「非常に肯定的」もしくは「若干肯定的」に作用すると答えた一方、61%は中国が地域安保に、「非常に否定的」もしくは「若干否定的」な影響を及ぼすと答えた。経済的期待と安保的な憂慮が共存しているということだ。
中国に対する憂慮は、米国のリーダーシップに対する期待として表出した。回答者のうち57%は米国の力が相対的に衰退しても米国のリーダーシップはずっと維持されると予想した。これに関連して、79%がオバマ大統領の「アジア重視政策(pivot to Asia)」を支持した。戦略エリートの過半数以上が「アジア重視政策」が中国に過度に対立的だと答えた国は、中国(74%)が唯一だった。