【特別時論】前任者ができなかったこと…朴槿恵はやり遂げられる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.05 11:02
セウォル号惨事は韓国社会の衝撃的な不良と不通の実態を表わした。そのような衝撃の中で、これを機に国家を大々的に改造しなければならないという声が高い。いわゆる国家大改造論だ。国家改造のためにさまざまな案が提示されているが、こうした処方せんが成功するカギはやはり疎通だ。解決策を構想して執行する主体は、人だ。このような人々が実情を正確に把握し、核心にアプローチして、最も効率的に対策を推進する時に問題解決の枠が決まる。実情・核心・効率を規定するのはやはり疎通だ。疎通は一言で言えば、問題から離れるのではなく接近していることだ。問題さえ分かっていれば、どうにかして解決策を探すことはできる。
水が上から下に流れるように、疎通の改革は大統領と青瓦台(チョンワデ、大統領府)から始まらなければならない。ところでセウォル号惨事にもかかわらず、疎通の失敗が続いている。大統領は対国民談話で20種余りの解決策を出したが、これが果たして問題の核心を突いたものなのか議論がある。あれほど重要だといっていた首相の人選で安大熙(アン・デヒ)氏の問題が浮上したことを見れば、疎通能力に対する問題が提起される。なぜこのように、こじれてしまうのか。疎通に関する限り、青瓦台はなぜ信頼を与えることができないのか。