【社説】大統領執務室を改造すべき<2>朴槿恵、すぐに決断を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.26 15:50
形式が実質を支配するように、空間は考え方に影響を及ぼす。参謀が500メートル離れていて、大統領一人で運動場のような事務室にいる国で、疎通に問題がないわけがない。大統領は九重の宮の深いところで、一人で、重要な世の中の状況把握を逃したりした。
金泳三(キム・ヨンサム)大統領は息子の賢哲(ヒョンチョル)の国政壟断や厳しい企業の事情を正確に把握できなかった。悪化した民心を知らなかった。もし青瓦台(チョンワデ、大統領府)がホワイトハウスのような構造だったなら、事情は違っていたはずだ。大統領と参謀が近くにいれば、はるかに気楽な雰囲気で民心が話題になっただろう。参謀もより気楽に息子の問題や企業の危険な状況を苦言できたかもしれない。息子が韓宝グループから金を受け取り、その会社が不渡りになり、三美・真露・起亜が次々と破綻し、国家の信用が揺れた。さらに金融圏の混乱でドル不足となり、1997年にぞっとするような通貨危機が発生した。この事態で国家と国民には大きな損失が生じた。これを計算すれば、数千億ウォンをかけてでも大統領執務室をつくり直すべき理由が生じる。