【時視各角】一発で吹っ飛ばす恐ろしい世の中=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.03 17:51
新聞屋には古くからの黙契がある。内部の討論は自由にするものの、その内容を外に流さないという不文律だ。敏感な内部議論を意図的に流出すれば、コンピューターのログイン記録や複写・通信履歴などでいつかは発覚する。「自由討論-内部保安」は言論の独立性と公正性を守る最小限の安全弁だ。
旅客船セウォル号の事故でKBS(韓国放送公社)がストライキ中だ。4月28日、KBS付近の食堂から飛び火した。報道局長が昼の会食で、交通事故と比較しながら、セウォル号の犠牲者に関し不適切な発言をしたという。当時の会食出席者はわずか5人。このうち当事者である報道局長と、彼の釈明を後押しした科学災難チーム長を除けば、記者3人が残る。KBSの調査によると、3人とも報道局長の発言を「セウォル号の犠牲者は300人余りだ。1カ月間の交通事故による死者は500人を超える。KBSが安全不感ニュース企画をする必要がある」という内容だと確認したという。