【中央時評】国家改造? 偽善から捨てよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.27 13:34
国家改造論が強まっている。国家改造とは国をやり直すという言葉だ。国家は結局、国民と制度からなる。国が変わるには、この2つがともに変わらなければならない。正しい制度があっても国民が守らなければ「セウォル号」事故のようなことが随時発生し、また制度に問題があれば国民の正しい行動を誘引することができない。しかしこのための第一歩は、私たち自らを省察することから始めなければいけないようだ。
過去66年間の大韓民国の歴史は誇らしい歴史だ。世界が驚くほど経済が発展し、民主化も実現した。しかしなぜ国家改造か。それは現在の国家社会の全般的な状況に対し、国民が深い不信感と不満を抱いているからだろう。韓国社会に深く広がる不公正、腐敗、反則、非合理性、非効率性、こういうものが政府と指導者、そして社会全般に対する国民の不信感を生んでいる。そしてここから出てくる怒りと挫折感が対立と葛藤、反目の溝を深めている。これを正していくためには、結局、全般的な国家制度と運営体系の改編、慣行の変化、そして国民自らの行動様式に一大変化が起きなければならない。