潜水士の死闘を代行するロボットはいつ頃?…セウォル号で見た海洋ロボットの現実(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.20 13:36
クラブスターはROVのように母船からケーブルで調整する。しかし研究陣が1カ月間借りた船は50トンの車両運搬船だった。この船は底が平たく、潮流の影響を大きく受ける。船が錨泊できるポイントも2つだけだ。セウォル号に接近して潮流に流されれば、すぐ上で作業中の潜水士のバージ船・ボートに衝突する危険がある。このために1次調査もバージ船が交代する時間に行われた。しかもクラブスターはもともと救難用ではなく海底探査用だ。前脚2本を腕のように使えるが、10キロの物体しか持ち上げられない。セウォル号の船室の扉を開けたり破壊するには力不足だ。このため「潜水士の投入前に周辺海域と船の情報を収集して提供し、照明を照らし、潜水士を案内する役割ならば分からないが、本格的な救助・捜索作業は無理だ」というのが研究陣の説明だ。
研究陣はセウォル号接近許可を受けられず、9日、セウォル号から約500メートル離れた海域にクラブスターを投入して周辺を調査した。これに先立ち「セウォル号から落ちたパイプ」という物体を発見したが、実際には養殖場を作るのに使われた丸太と確認された。チョン・ボンファン博士は「母船が大きくて固定が可能だったとすれば、もう少し果敢な作業を試みることができたはず」とし「国民が(クラブスターに)大きな期待をかけ、大きく失望するようで残念だ」と話した。