<韓国旅客船沈没>30年の民間ベテラン潜水士、なぜ救助中に死亡?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.07 08:34
沈没した旅客船「セウォル号」のそば、水深22メートルの海中で、彼はうつ伏せになっていた。潜水マスクを脱ぎ、鉛でできた潜水用の腰ベルト(ウェート・ベルト)を外していた。父を継いで30年間活動したベテラン潜水士は、このようにセウォル号のそばで息を引き取った。セウォル号救助・捜索活動中に死亡した最初の潜水士イ・グァンウクさん(53、京畿道南揚州市)だ。
イさんがセウォル号救助チームの連絡を受けたのは4日。海洋警察が民間救難会社UNDINE側に「民間潜水士があまりにも疲労しているため、人材50人を確保してほしい」と伝えた直後だった。海洋警察は「5月7日から水の流れがまた弱まる時期(小潮期)になるため、救助・捜索を拡大しようと人材の拡充を要請した」と明らかにした。イさんはある潜水関連団体の推薦で現場に合流したことが分かった。