【取材日記】北朝鮮はセウォル号に口を閉ざせ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.14 14:04
セウォル号惨事に言及する北朝鮮当局と宣伝媒体の口ぶりが荒っぽくなっている。13日、労働新聞は「南朝鮮社会がセウォル号とともにまるごとひっくり返っている」として「青瓦台(チョンワデ、大統領府)をすっかり燃やしてしまうだろう」とあおった。最高権力機構である国防委員会は11日、犠牲になった高校生らを「魚の餌」になったというあきれた表現まで使った。
「どこが楽園で地獄なのか明白になった」という主張まで繰り広げている。北朝鮮は先月16日、セウォル号沈没事故直後にも朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する人身攻撃と対南攻勢の手綱をゆるめなかった。批判世論が起きると1週間後に赤十字社の名義で「幼い高校生をはじめとする死亡・不明者に深甚なる哀悼の意を表わす」という短い電文を送ってきた。しかし、それだけだった。政府の不良対応に批判世論が高まる隙間に再び食い込んだ。猛烈な反政府闘争の扇動と誹謗・中傷が続いた。6月4日の地方選挙まで口にしている。