【時視各角】システムが私達を救うって?=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.14 11:21
システムは重要だ。ただしシステムが私達を救ってくれると信じるのは誤算だ。錯覚だ。私たちを、私たちの子供たちを危機から救うことができるのは船長、海洋警察、長官、首相、大統領のような人々だ。彼らが身も心も捧げて動いてこそ命は救われる。スペックが華麗だからといって信望が高くなるわけではない。誠実さと勇気、情熱と意志があってこそ可能なことだ。
苦痛ながらも私たちが希望を見たのはセウォル号の中だった。「船員が最後だ。君たちをみな救助してから出て行く」。22歳の乗務員パク・ジヨンさんは、自身が着ていたライフジャケットを脱いで檀園(ダンウォン)高校の女子生徒に着せた。乗務員チョン・ヒョンソンさん、アルバイト生のキム・ギウンさん、檀園高の生徒チョン・チャウン、ヤン・オンユ、キム・ジュア、チェ・トクハさん…。若い彼らは最後まで乗客のそばで見守り、友人を救おうと船内に再び入り、海に飛び込んだ。船体の外でもたもたするばかりだった大人たちに恥を思い知らせた。