【社説】韓国旅客船沈没:海洋警察はなぜ47分間ぐずついていたのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.13 17:01
旅客船「セウォル号」沈没当時の海洋警察の初期対応をめぐる疑惑と批判が今も膨らんでいる。海洋警察が初期対応さえうまくしていれば、はるかに多くの乗客が救助されていたかもしれないというのは、単に後悔するだけでは済まない。徹底的な真相究明を通じて法的責任を問うべき問題だ。
セウォル号が沈没した先月16日、海洋警察のヘリコプターと警備艇が事故海域に到着した時刻は午前9時30分前後だった。しかし海洋警察はイ・ジュンソク船長と船舶職の乗員を救助した後、海に飛び込んだ乗客だけを救助し、船体の内部に入らなかった。このため3・4・5階の船室にいた乗客は海洋警察の到着を知りながらも、救助を待っていなければならなかった。当時のセウォル号の状況について、検警合同捜査本部は最高検察庁デジタルフォレンジックセンター(DFC)を通じて分析を実施した。その結果、午前9時30分に45度ほどだった船の傾きは、船長が海洋警察の救助船に移った9時47分に60度を超え、船内の壇園高の生徒が最後の文字メッセージを送った10時17分には100度以上傾いたことが明らかになったという。