【コラム】金利上昇期、今が準備の時=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.13 11:15
米国の量的緩和縮小が続いている。今後も基準金利の引き上げなど、これまで放出されていた通貨を回収する方向へと通貨政策基調が変化することが予想されている。ところで、これに関連したニュースがあふれ出たからなのか、むしろこれといった関心がないようだ。だが米国の通貨政策の基調変化は中国の景気鈍化の可能性と共に、世界経済に最も大きな影響を及ぼす2つの要因のうちの1つであり、関心の対象から遠ざけてはいけない事案だ。
米国の量的緩和は、2008年9月にリーマンブラザースが破たんして金融危機が発生すると、急激な景気低迷を防ぐために苦肉の策として始まった。当時、連邦準備制度(Fed)は政策金利をゼロ金利水準まで引き下げることと一緒に、市場に通貨を直接供給する量的緩和措置も取った。以後5年半の間、3回にわたる量的緩和政策で放出されたお金は約3兆8000億ドルに達している。だがゼロ金利と大規模な量的緩和のような非伝統的で異例的な政策は、いつかは終わるはずだ。