【コラム】中国が北朝鮮を放棄する時点(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.12 16:40
北朝鮮の昨年の3度目の核実験は、その決定的な瞬間のようだった。中国で見たその怒りは大変なものだった。中国の学者が「中国は北朝鮮を放棄すべきだ」と公開的に意見を表明するほどだった。しかし5月に金正恩が特使として崔竜海(チェ・ヨンヘ)を送ると、中国の習近平国家主席はためらった末に会い、7月には李源潮国家副主席を北朝鮮に送って金正恩ととともに閲兵し、核実験後に孤立した金正恩の国際的な孤立を減らした。
さらに驚くことは、12月に「親中派」と呼ばれる張成沢(チャン・ソンテク)が粛清されると、皮肉にも中国側からむしろ先に「中国は朝中関係の伝統的友好協力関係の発展のために引き続き努力する」というメッセージを公開的に送り、観察者を当惑させた。「伝統的友好関係」とは冷戦時代の強い朝中関係を形容した用語だ。