【社説】今の海洋警察では第2のセウォル号は防げない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.09 13:40
海洋警察庁の恥ずかしい実体が次々と表れている。旅客船「セウォル号」沈没事故の遅い対応など初動対処の失敗に続き、報告上の問題、捜査情報の流出、でたらめな集計の隠蔽などが連日明らかになっている。海洋警察は果たして何のために存在する組織なのか、存在する価値があるのか、問わざるをえない。
海運の不正を捜査中の釜山地検特別捜査チームは、海洋警察が韓国船級に捜査の動向を知らせたという証拠を確保し、調査を始めた。釜山海洋警察の情報官が先月24日、検察捜査チームが家宅捜索をするという情報を前日に韓国船級の法務チーム長に知らせたという。また、海洋警察は生存者の数の集計に錯誤があることを半月以上も隠してきたことが分かった。生存者が174人でなく172人であることを先月21日に把握しながらも公開しなかったのだ。海洋警察は「また誤りがないか、一人ひとり確認したところ、このようになった」と弁解している。2月に行われた海洋警察のセウォル号特別安全点検はわずか1時間余りで終わり、先月15日晩に仁川港沿岸旅客ターミナルで勤務した海洋警察はセウォル号出港の30分前に退勤したことも明らかになった。