ウォン高傾向、市場は淡々…「速度が問題」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.09 10:08
証券市場でも長期的にはプラスになるという分析だ。資本市場研究院のイ・スンホ研究委員は「通貨が強勢というのは、その国の経済の基礎体力(ファンダメンタル)が良いという意味」としながら「当面は外国人の差益実現で株価が調整を受ける可能性はあるが、長期的には外国人の買収価格が生き返るだろう」と見通した。
このように「もろ刃の剣」であるウォン高傾向の得失を分けるカギは、やはり速度だ。ウォンは4月以降、米国ドルに対して4.2%切上げされた。ユーロ(1.0%)や円(1.3%)に比べて上昇幅が目立つ。“ドル安”という対外要因に、大規模な経常収支黒字という対内要因がかみ合わさった結果だ。このような超ウォン高傾向が持続して「3桁為替レート」に直行する場合、ウォン高傾向の肯定的な面よりも否定的な面がはるかに大きくなりかねないという憂慮が出てくる。