<韓国旅客船沈没>民間ダイバー、日当9万7000ウォンの現実
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.07 15:02
セウォル号の救助・捜索作業に駆け付けた民間海洋救助隊員は、どんな待遇を受けているのだろうか。水難救護法の施行規則によれば民間ダイバーは、一日8時間作業を基準として日当9万7000ウォン(約9600円)を受け取る。救助船舶に乗るため港に入った時間を作業開始と見て、現場の作業を遂行後に港に戻った時間を終了時点と判断して勤務時間を計算する。この作業が8時間を超えれば1時間あたり7800ウォンずつ超過手当てを支給する。ダイバーの地位を「巡査3号俸」と見て、この基準に合わせたのだ。
ダイバーが自身のもともとの仕事を棚上げして今回の事故に一日8時間ずつ1カ月投入されると、週末まで仕事をしても1カ月の受領額は291万ウォンだ。週5日仕事をしている国内男性の賃金労働者の月平均給与(289万ウォン・2012年)と似たような金額だ。海洋水産部の関係者は「交通・宿泊・食費を別に支給するとしても、労働強度や潜水病の危険性まで考慮すれば充分だといえるほどの処遇ではないだろう」と話した。彼は「ダイバーが港に帰らないでバージ船にとどまりながら休息した時間について超過手当てを支給することになるかは分からない」と付け加えた。純粋にボランティアとして参加した民間ダイバーには日当を支給しないのが原則だ。