<ソウル地下鉄追突>米国・ドイツ・日本のシステム混在(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.07 10:29
今月2日に発生した2号線上往十里(サンワンシムリ)駅の列車追突事故も、混在した技術標準が原因になっていた可能性が大きい。地下鉄には、突発状況に備えて列車を自動で止めることができる自動停止システムがある。もともと2号線には日本の京三などが開発したATSが設置されていた。ATSは線路に設置された信号を見て機関士が対応するアナログ方式だ。このシステムの老朽化によりソウルメトロは2000年代に入りデジタル方式の新型ATO(自動列車運行システム、ドイツ方式)に交換し始めた。線路は2006年までATOを全て設置したが車両が問題だった。今年4月現在でATS方式の2号線列車は50本、ATO方式は38本だ。つまり線路と車両に2種類の技術標準が混在している状況だ。2つの技術を連結する「インターフェースシステム」まで別に運営されている。
最近までメトロの鉄道制御分野で働いていたA氏は「1つの路線に3種類の標準システムがあると互いに衝突し、ややもするとエラーが出る」と打ち明けた。自動制御方式は路線ごとに別々だ。1号線は日本のATS、3・4号線は米国技術のATCを採択している。5~9号線はATO方式だ。
6日、ソウル地方警察庁関係者は「上往十里駅の追突事故当日午前1時30分、列車運行終了後に線路に実際はない列車が軌道上にあると(管制所に)表示されるエラーが発生したのをソウルメトロ信号チームの職員が確認した」として「この職員はよくあるエラーだと考えて積極的な措置を取らなかった」と明らかにした。また「ATSの作動部分は捜査が進行中」と付け加えた。