【社説】「安全不感症」を越え「高度危険社会」に向かう韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.07 08:36
韓国社会の安全状況を「安全不感症」という言葉で説明できる段階はもう過ぎたと思う。今や安全不感症の積弊が度を越して「安全」という言葉自体をハナから念頭に置かない無感覚が支配する社会、「高度危険社会」の兆候を見せている。
旅客船セウォル号沈没事故で社会全体が安全を叫んでいる最中にソウル中心部の地下鉄では追突事故が起こり約240人もケガをした。後発列車の機関士の機敏な対応によって死亡者が出なかったのが幸いだったとの言葉が出るほどの大事故だった。その一方で、大邱(テグ)のケーブルカーは4回も急発進事故を繰り返しながらも運行を強行して約10人のケガ人を出した後にようやく運転を止めるということがあった。また、巨済(コジェ)遊覧船が約140人を乗せて航行中に機関故障を起こしたほか、約390人を乗せた独島(ドクト)旅客船も航路中間でエンジン故障を起こした。