【社説】セウォル号惨事の渦中に地下鉄追突、恐怖の大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.03 11:59
あきれる大型事故がまた発生した。2日、ソウル地下鉄2号線の上往十里駅で発生した列車追突事故は、安全不感症が招いた事故だった。旅客船「セウォル号」沈没惨事の衝撃の中で、原始的な事故がまた起きたのだ。ソウルメトロの関係者らは事故の直後、対応・案内の過程で右往左往する姿を見せ、セウォル号惨事の問題点が繰り返された。
午後3時30分ごろ、ソウル上往十里駅で、蚕室方面に向かう地下鉄2号線の列車が、前に停車していた列車に追突した。この事故で乗客240余人がけがをし、約500人の乗客が避難した。車両2両が脱線し、7つの車両連結部が破損するほど、追突は激しかった。事故で列車内の電気は消え、真っ暗な中で乗客が骨折など重軽傷を負った。一部の人は悲鳴をあげ、窓に顔をぶつけて血を流す人もいた。
正確な事故の原因はさらに調査しなければ分からないが、安全不感症が招いた事故であることは間違いない。前の列車と200メートルまで接近すれば自動的に作動すべき「列車自動停止装置」が機能しなかった。駅に進入する前に警告する信号体系も誤作動したという。後続の列車は前の列車が見えない曲線区間を速い速度で走り、駅に入ろうとした。