<韓国旅客船沈没>朴大統領「新たに大韓民国の枠を組む」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.30 08:28
朴大統領は「この機会に慢性的な集団主義が招いた不正の鎖を完全に断ち切らなければいけない」とし「いま国民は公務員の無責任と意識に怒っているではないか」と述べた。続いて「一部の公職者の不適切な言動が国民を傷つけるということが発生した。国民の視点で見て、国民の痛みを自分の痛みと考える正しい心掛けで、きちんと対応することを求める」と話した。
行方不明者の家族と記念写真を撮ろうとして辞職した安全行政部局長、行方不明者の家族が集まった体育館でカップラーメンを食べた徐南洙(ソ・ナムス)教育部長官、中央災害安全対策本部でチキンを食べた姜秉圭(カン・ビョンギュ)安全行政部長官らを念頭に置いた発言だと考えられる。
国家改造に関する政府の具体的なマスタープランは、早ければ5月中旬と予想される、朴大統領の国民に対する立場発表で出てくる見込みだ。
朴大統領の発言とともに、セヌリ党も国家改造の必要性を強調し始めた。セヌリ党の崔炅煥(チェ・ギョンファン)院内代表は「国家大改造に準ずる人的刷新と国家全般のシステム改革が避けられない」とし「政府と公務員は伏地不動・無事安逸に陥っていたのではないか、企業は一抹の使命感・責任感もなく目の前の小さな利益ばかり追求してきたのではないか、反省しなければいけない」と述べた。
新政治民主連合は「人間安保(Human Security)」を中心概念とする国家改造を提案した。閔丙ドゥ(ミン・ビョンドゥ)議員は「国会常設機構として『国家システム改革委員会』を作ろう」とし「委員会は民間と専門家が中心となって政界が参加して代案を作るものの、官僚は排除しなければいけない」と主張した。
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