【社説】今は冷静な真実が必要な時=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.22 13:33
セウォル号の惨事に関連した政府の無能な対応が連日、非難の的となっている。救助をめぐって右往左往しブレながらでたらめな発表を繰り返す政府に対し、遺族だけでなく一般国民も怒りに近い不信感を抱いている状況だ。政府と同じぐらい未熟で不適切な状況を見せているのが、まさにメディアだ。虚偽報道や人権侵害、過剰取材などが相次ぐ中で、私たちメディアの信頼は重大な岐路に立っている。残念で恥ずかしいが、中央日報も例外ではない。
代表的な事例が「ホン氏虚偽インタビュー」事件だ。警察は21日、民間ダイバー資格者としてある総合編成チャンネルに出演して虚偽事実を流布した容疑でホン氏への拘束令状を申請することにした。ホン氏はこの番組に出てきて「政府関係者が潜水できないよう妨げて『大かたの時間でも間に合わせていけ』というふうに話すのを聞いた」と主張した。幼い生徒たち数百人が船に閉じ込められている状況で、政府がのらりくらりしているという爆弾発言を該当放送局は、そのまま流した。報道責任者が番組に出てきてやや短めに謝罪したが、あきれ返るような虚偽報道の波紋はおさまっていない。別の番組はちょうど救助された幼い生徒に友人の死亡の便りを尋ねるという不適切な振る舞いをして視聴者たちから激しい抗議を受けもした。