<韓国旅客船沈没>「乗客を置いて先に脱出したのは事実ですか」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.18 08:49
救助を総指揮しなければならない船長イ氏は、すでに船を脱出していた。木浦海洋警察によれば船長をはじめ航海士、操舵手、甲板長、機関長らは午前9時30分ごろにはほとんどが船の外に脱出し、9時50分ごろ海洋警察警備艇に救助された。
船長は「乗客を安心させる放送をしろ」という言葉を案内デスクに伝えた直後に脱出したと推定されている。船内に残っていた乗務員らも右往左往するしかなかった。安山(アンサン)の檀園(ダンウォン)高校の生徒たちが集まっていた船室には、ライフジャケットを配る乗務員もいなかった。セウォル号の救命ボート46隻のうち、浮かせたのはたった1隻のみ。最後まで残って救助を助けた乗務員は、船から出ることができなかった。セウォル号運航会社である清海鎮(チョンヘジン)海運会社は、乗船人数さえまともに把握できずにいた。