<韓国旅客船沈没>針路変更して事故発生か…行方不明290人、6人死亡
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.17 08:06
天気は悪くなかった。前日夜に空を覆っていた霧は晴れ、波は穏やかだった。だが、人間による決定が問題だった。修学旅行中だった京畿道(キョンギド)の安山檀園(アンサンダンウォン)高等学校の生徒325人と教師14人、一般乗客と乗務員を含め475人を乗せ、15日午後9時に仁川(インチョン)を離れて済州道(チェジュド)に向かっていた6825トン級旅客船「セウォル」がそうだった。イ・ジュンソク船長(69)は針路を変えた。普段の航路とは異なり、島の間を通るものだった。済州までの運航距離を短縮する方法だ。前日の霧のせいで出発が2時間ほど遅れたため、時間を短縮しようと針路を変えたと海洋警察は見ている。
セウォル号は16日午前8時40分ごろ、全羅南道珍島郡(チョンラナムド・チンドグン)の観梅島(クヮンメド)の南側3キロ地点を通りすぎようとした時、何かに衝突した。その後、船体は左に傾き始めた。カン・ジェギョン京畿海難救助隊長は「暗礁に船の左側部分がこすれて鉄板が裂けたようだ」と話した。セウォル号はすぐには救助要請をしなかった。8時55分に海上交通管制済州センターに「海洋警察に連絡してほしい」と連絡した。海洋警察に救助の届け出が出されたのは8時58分、ある乗客によってだった。その直後、客室への浸水が始まった。救助された檀園高校のイ・ダウン君(17)は「突然水が入ってきて多くの友人がライフジャケットを着ることができなかった」と話した。