また、アップルのｉＷａｔｃｈはサムスンのギア２と同じようにヘルスケア機能を強調するという。歩行数・カロリー消耗量・散歩の距離など運動量をチェックして保存できる「運動量管理機能」、血圧と脈拍数・体温・呼吸数・血糖などが分かる「健康追跡機能」がｉＷａｔｃｈに搭載される見込みだ。実際、こうした機能はサムスンがギアシリーズだけでなく、スマートフォン「ギャラクシーＳ５」にも心拍センサーを搭載し、リードしている分野だ。

サムスン電子の関係者は「アップルはｉＰｈｏｎｅとｉＰａｄの革新性を強調し、サムスンのスマートフォンは基本的にアップルの製品を真似たと主張した」とし「ｉＷａｔｃｈがヘルスケア機能を強調するのなら、結局、アップルも他の企業と同じであることを自ら認める格好だ」と話した。

１５日の米ＣＮＥＴなど現地メディアは、アップルがこうした状況を反転させる方策として、ナイキと戦略的提携を結んでウェアラブル機器を開発する、と報じた。アップルのクック最高経営責任者（ＣＥＯ）が９年間、ナイキの取締役会のメンバーとして活動しているほか、ナイキのスマートバンド「Ｆｕｅｌ　Ｂａｎｄ（フューエルバンド）」が依然として基本ソフトがアップルのｉＯＳのみ可能という点も、両社の提携の可能性を裏付ける根拠だ。サムスン経済研究所の調査の結果によると、世界ウェアラブル機器市場規模は昨年の３０－５０億ドルから来年は４２６億ドルへと１０倍に膨らむ見込みだ。

シム・スミンＫＴ経済経営研究所研究員は「曲がるバッテリー、曲がる電子回路、曲がるディスプレーが、今後のウェアラブル機器普及に最も重要な技術的要素となる」とし「サムスン・アップルなどＩＴ企業がフレキシブル素材産業をどう発展させるかに成敗がかかるだろう」と説明した。


サムスン・アップル、今度はウェアラブル製品戦争（１）